2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
GW中ということもあってか、異常な熱気のもとに行われた上映。もともとあまり好きではない映画館、さらに満席による温度上昇のため視聴環境は最悪だったといっていい。しかし、それでもなお、これら三本の映画はどんな熱気も吹き飛ばすほどの素晴らしい魅…
会場は予想以上にインダストリアル。屋上から見える夜景が美しすぎて、言葉を失った。夜通し踊り狂うオーディエンス。朝、日の出が見えたとき、もうほんとにどうにかなっちゃいそうでした。(長汐)
外国だと言葉が通じないから困ったなといったような映画だと思っていたが、そうではなかったようだ。少し見渡しただけでも携帯をいじっていたのが5人ほどいたし、僕も少しうとうとしてしまったところを考えると、どうやら監督の心は観客には届いてないらし…
冒頭に食事のシーンがあるのだが、チキン味の変な液体だとか、レンジみたいな箱から出来立ての食べ物が出てくるとかではなく、普通にクルーがフライパンでチキンをジュージューと焼いていたのには驚かされた。今までのSF映画とはちょっと違うぜという監督の…
イタリア映画祭2日目。会場はモレッティのファンで埋め尽くされて満員。確かに根本にあるのは政治的なテーマではなくあくまで「映画」についての映画であったが、ラストシーンのモレッティ自身の深遠な眼差しが見据えているのは決して明るい未来ではなかっ…
それにしても原田郁子という人の歌声は野外がよく似合う。空へ高く高く突き抜けていく響きを持っている。短い時間ながら『神童』の主題歌を3人で演奏してくれるなど大満足で、5/23発売のニューアルバムへの期待がますます高まった。(今野)
赤い絨緞が敷かれている怪しい地下室は怪しい人たちだらけでした。ゲームボーイと掃除機に加え、ついに炊飯器まで加わった福岡のバンドポッコリは見た目からしてただならぬ雰囲気がある。(長汐)
『明日へのチケット』『愛の神、エロス』『パリところどころ』『キシュ島の物語』をオールナイトで上映。キアロスタミとか、ゴダールとか、ウォン・カーウァイとかを一晩で観れるなんてとても光栄なことだが、やっぱり前日の睡眠はしっかりとらなくてはいけ…
この映画を見ていて思ったのはなぜか懐かしいということだった。僕が小学校や中学校のころに僕の回りに漂っていた空気と同じにおいが映画を見ていて届いてきた。確かに僕の小学生や中学生だったときとは違う時代、環境だけれども、僕はとても懐かしく思えた…
別に特別ゴンドリー監督に思いいれがあるわけではないのだが、時間の都合で公開初日に観た。初日ということもあり、まわりには明らかにガエル・ガルシア・ベルナルのファンである女性ばかりで少々居心地が悪かった。そんな環境で観たというわけではないが、…
お馴染みのメンバーでいつもどおりのイベント。タイの曲しかかけない真保★タイディスコのあげっぷりはすごかったと思う。BPMが早い。踊らされます。(長汐)
『魚影の群れ』もそうであったが、これを見ると相米慎二が決して少年少女を描くことだけに長けた天才ではないことを改めて思い知らされる。『ションベン・ライダー』が灼熱の太陽のような傑作だとすれば、『ラブホテル』は新月の夜のような正真正銘の傑作で…
少年少女を相米が撮るからといって、『ションベン・ライダー』や『翔んだカップル』を期待していくと軽く裏切られることになる。もちろん、裏切られることは決して悪いことではないし、実際、見ていて興奮を抑えきれなくなることもしばしばだったのだが、そ…
日曜洋画劇場でスタローン、シュワルツネッガー、ヴァンダム、セガール、ジャッキーなどのアクション作品をおおいに楽しんだ過去を持つ僕には、彼らの映画はどんなにひどくても擁護したくなってくる。と、言ってみたもののこのロッキー6は思いのほか悪い出…
銀杏BOYZのメンバーへのインタビューやスタッフの話、GOING STEADYの解散秘話、銀杏BOYZの歴史などを詳しく伝えるための本。なかにはあまりにばかばかしくて笑ってしまう部分もあればバンドへの思いなどが書いてあり考えさせられる部分もある。確かにあまり…
100年前、映画を初めて見た人たちは、スクリーンいっぱいに写し出されるクローズアップの顔に慌てふためいた。そして爆音上映は、同じような新鮮な驚きをいつも僕に与えるのだが、特にこのような音楽ドキュメンタリー映画では、その威力は、クリス・カトラー…
ソクーロフの映画はほとんど観たことがない。だから、彼の過去の作品と今回のドキュメンタリーとの関係性を列挙することは出来ない。しかし、映画「芸術」家ソクーロフが、天才チェリストの人生をドキュメントしたこの映画には「芸術」に対する意見が、単に…
僕と鈴木則文との出会いは、少林寺拳法部時代に部活行事で見た『少林寺拳法』が最初なのだが、映画を観終わった後の部長の申し訳なさそうな顔はいまでも忘れられない。少林寺を本気でやっているような世の中の「良き人」をひきつらせてしまうのが則文の映画…
衰えてしまった太陽を核爆弾を投下して甦らせるという隊員たちの任務は、そもそも「太陽の寿命はあと50億年」という宇宙科学に反することだし、僕が見ても科学的におかしいだろうというシチュエーションが多いので(この映画では厚着をすれば人間が宇宙空間…
2007年全世界必聴の最先端ミュージック。なんて大げさなことを書いてみたが、一ヶ月以上繰り返し聴いてみて確信した彼らの本当に凄いところは、以前出した3枚のEPに比べて驚くほど多彩なバリエーションを獲得した点にこそある。進化に限りなく近い変化を音…
相米慎二の細部にまで行き届いた、計算し尽くされた演出は観る者に何度でも新たな発見をもたらすだろう。後ろの席に座った西島秀俊がちょっと気になって集中しきれなかったこともあり、また観ようと思ったし今度はどんな発見があるのか楽しみで仕方ない。(今…
このタイトルからも当時の日本映画がどれだけ混迷を極めていたかが伺えるし、飛び道具には違いないのだろうが、想像を絶するギャグの数々に爆笑は避けられない。ただ、もっともっと鈴木則文には勢いがあるはず!(松下)
鈴木則文初期の真っ当な東映やくざ映画だが、所々登場するユーモラスなキャラに則文らしさを感じる。藤純子ってあんまり歌は上手くないんだなぁ。(松下)
今日は行こうかちょっと迷ったが、本当に行ってよかった。何度か観ている大友さんはこれまでで最も激しいギタープレイを披露してくれたし、初めて観た芳垣さんのドラミングがとにかく凄かった。長年一緒にやってきたからこそできる息の合ったインプロだった…
次の展開が読めるとはいえ、画面いっぱいに広がる博打台の白い布や夕暮れ時の虫の音に、あるいは「まち」役の城野ゆきの表情に、引き込まれた。(伊東)
笑いとシリアスの波が交互にやってくる。笑いの部分に伏線が張り巡らされ、笑っているうちにそっとストーリーを推し進めるスパイスをふりかけられてしまう。ラストは、局部の露出が許されない日本映画への警句か。(伊東)
題名から少林寺拳法をめぐるハチャメチャ喜劇を期待して見てみたら、実はわりと真面目な少林寺拳法の開祖、宗道臣についての伝記映画だった。僕は鈴木則文にはパロディ精神に溢れたおバカ映画しか求めていないところもあるし、宗道臣の美談にはなんの興味も…
冒頭の学園コミックの醍醐味といえる女子のパンティとコータローの長髪をめぐる逃走劇は爽快だが、若干アクションシーンが多すぎて退屈するところもあった。それにしてもコミックのギャクが同等に映画で再現されていること自体驚きだし、登場人物のキャラは…
『情熱大陸』で知って以来ずっと気になっている梅佳代の作品を観る。それこそ木村伊兵衛がそうだったように彼女も日常のある一瞬を切り取るが、やっぱり視点がどこかおかしくて思わず笑ってしまう。カメラを持って街を歩くことの楽しさが伝わってくる。(今野)
先日公開したばかりで、しかも話題性もあった映画なのに、観客はわずか6人。僕はこの映画に色んな意味で感動して泣きそうだったのだが・・。後ろのカップルの男のほうが、女にこの映画に付き合わせてしまって申し訳ないと謝っていたのはどういうことだ?(高…