2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
そして『ションベン・ライダー』。思えば、大学に入って最初に見たのがこの映画で、すべての始まりだったのかもしれない。改めて見直してみて、その凄まじさが一層身にしみるのは、僕が少し大人になったからなのか。そう思うと少し悲しいが、もう今の僕に、…
今日は壮絶な映画を一日に二本も見たためぐったりと疲れた。 まず『悲しみは空の彼方に』だが、16mmで無字幕とはいえ、この映画をスクリーンで見ることができて本当に幸せだった。メロドラマとは、これほどまで美しく悲しいものなのか。すべては“imitation…
映画と写真によって描かれた都市のイメージをめぐっての、蓮實重彦や黒沢清、吉増剛造などによる講演、論考をまとめたもの。幸い僕たちは世界でも有数の大都会である東京に程近い場所に住んでいる。これを読んだあと映像メディアと都市の変貌ぶりを考えなが…
スタート時の会場は満員どころか立ち見も多数。お目当てはキップ・ハンラハンかcombo pianoこと渡邊琢磨か内田也哉子かはたまた佐々木敦か。鼎談が始まると客は多少減り、やがて僕も眠りに落ちてしまったが、ハイライトであるラストのピアノとドラムの激しい…
恐喝と書いてかつあげと読む。ものすごいまぬけな主人公まむしを演じる文太さんが面白すぎる。ラスト近くのカーアクション辺りからのテンションの高さは異常。銃撃ちすぎ。…素直に笑っていいんですよね?(長汐)
トークショーがあったせいもあり館内は満員で、立って観賞。首が飛ぶと同時に花火が上がるなどの過剰で、ブラックな演出に笑いが止まらなかった。とにかく映画にパワーがみなぎっている。(長汐)
毎月第二金曜日(今回は特別に第三)に行われているパーティーHEY MR.MELODY。今回はゲストにLatin Quarter a.k.a 空手サイコに加え、シークレットゲストにサイプレス上野とロベルト吉野が。 せまい店内で行われるこのパーティーには大箱では味わえない一体…
シークレットの『メキシコ万歳』はさておき、『June 12 1998 -カオスの縁-』と元ネタになったという『THE SHOUT』を通過したうえで観た『エリ・エリ』は、爆音の効用も手伝って新たな発見が満載だった。長嶌さんのデスクトップ・ライブもよかったが、クリス…
主人公の“うた”は「私は音楽だ」と言う。ハトリ・ミホとクラムボンのミト以外にもクラシック界から多くの才能を集結させた音楽面のこだわりに触れるにつけ、確かにその言葉の重みは増してくる。しかしどうだろう、ピアノ演奏に圧倒されればされるほど、込み…
今度はギターが3本のソニックユース。25年という歳月をまったく感じさせないパフォーマンスと長い月日を積み重ねたからこその圧倒的な演奏レベル。彼らにとって楽器とは単なる楽器などではなく、もはや身体の一部としての器官になっているような印象さえ受…
約一時間で一曲、3人のドラマーは人の手によるものとは思えないほど安定した、そして強靭なリズムで会場を揺らし、稀代のパフォーマーであるフロントマンは時折絶叫しながら暴れ回る。そんな躍動感溢れる4人が目の前にいるにもかかわらず、クラブアンセム…
426で試写会があたったので行ってきた。ところどころで笑ってしまった。過去にしがみつき、地方巡業などで生計を立てる男として、かなり情けない男を演じるヒューグラント。しかしなぜか憎めず、自分を皮肉って笑う姿などはおもしろい。この話はヒューグラン…
この瑞々しい映画がやっぱり好きだ。冒頭、登場人物の一人が通勤に出かけるために自転車に乗って橋を渡っていく。たったそれだけのことですでに映画が成立している(ちなみにこの作品は「橋」を渡ることをめぐる映画でもある)。登場人物たちの日常を描き出…
不覚にも泣いてしまった。話題の原作は読んでいなかったが、やはりストーリーは予想した通りだった。それでも泣いてしまったのは、松岡錠司の真摯な演出のせいではなく、オダギリジョーや樹木希林の好感の持てる演技のせいでもなく、ましてや松尾スズキの脚…
ジャームッシュがニューヨーク大学大学院の卒業作品として撮った実質の長編デビュー作。特徴的な停滞感やニューヨークのメインストリートを離れた荒廃した路上は、後の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を予感させ、とても心地よいのだが、学生映画的な…
阿佐ヶ谷にて行われていた田中登特集は『マル秘〜』『人妻〜』『責める』の三作品の上映によって幕を閉じる。傑作と呼ばれる作品の他、正直駄作ともとれる作品などをいくつか観たが、僕のベストは『牝猫たちの夜』だ。娼婦とそれに関わる人間を通して、当時…
春なのに冷たい雨が降るなかテント芝居を観劇。大学という場所にこのような空間が出現すること自体を積極的に評価したい。それから異彩を放っている役者が一人いた。彼のことをあえて横浜のアントンナン・アルトーと呼んでみたい。彼をあえて放置した(?)…
代官山駅をおりて徒歩10分ほどのところにある代官山UNIT。僕はここではじめてのHIP HOP体験をした。まったく自分の知らない世界で響く音楽、僕は大きな衝撃を受けた。様々なゲストを呼びながら観客を飽きさせることのない二時間半に及ぶライブ。終わった後僕…
それほど広くないフロアに鳴り響く重低音、闇を切り裂くレーザー、そしてあふれんばかりの人。その中で僕は踊っていた。まわりはおしゃれでかっこいい女性が多く最初は少し緊張した。しかしデリックメイがまわし始めてからは、その圧倒的なかっこよさに我を…
ツァイ・ミンリャンの映画を見るのはこれが始めて。全編を通してセリフが最小限に抑えられ、また長回しが多く、静かに淡々と映画は進んでいく。寝たきりの男をまるで物を扱うかのように黙々と洗うシーンは生々しくて恐ろしい。汗ばむ肌からは体温が伝わって…
新宿東口周辺にて写真を扱うギャラリーを発見。しかもなんと、入場無料です。ビルのワンフロアにABC3つのギャラリーがあり、1週間サイクルで展示が変わるようです。永井朋子という写真家の作品を見て、何かを得て帰ってきました。新宿に寄った際は是非。夜…
ロマンポルノは断然神代派を気どる僕だが、こうゆう映画を見ると田中登にも目移りしてしまう。この作品に限らず多くのロマンポルノを見て感じるのは、日本の70年代がどれだけおおらかな時代だったかということだ。もちろん、いまほど物質的に豊かであったわ…
ブロード・ウェイ仕込みのミュージカル・コメディは、楽しくて仕方がないので大好きだが、今作が特別優れているというわけではなく、数多あるミュージカル映画のひとつとしての印象しか受けない。マリリンは相変わらず魅力的だが、下地になっているブロード・ウ…
カナディアン・ロッキーの広大な大地におもわずため息がもれる。そして、水しぶきを浴びながらイカダで激流を下るマリリン・モンローとロバート・ミッチャムの姿にも。ラストで“The river of no return”を歌うマリリンに思わず胸が熱くなる。この「20世紀フォ…
『江原道の力』を面白く見て以来、密かに追いかけているホン・サンス。これで今のところすべての長編を見たことになる(計7作)。装われた平凡さの積み重ねから多層的な映画空間が立ち上ってくる作風が上手く行ったり行かなかったりのホン・サンスだが、今…
大盛況のジャック・ドゥミ特集の最終上映になんとか潜り込む。作品は『天使の入江』。しかもニュープリント。こうして再見すると、通りを歩いたり笑ったりといった何気ない身振りすべてが、物語を超えてひとつの出来事だという新鮮な発見の感覚に初期ヌーヴ…
ライブは2時間半におよんだ。大満足だったのだが、どこかしっくりこない。フローはものすごくいいのに、ライム(韻)のボキャブラリーがその爆発力を制限しているのだ。日本語の文法配列通りに言葉を並べると、たとえそれが数箇所でも単調な印象を受ける。も…
東京タワーを公開二日目に見に行った。驚いたことに立ち見が出るほどの盛況ぶり。そしてさらに出演者の豪華さに驚かされる。前半にはすこし疑問を抱きながらも、後半映画のクライマックスにちかづくにつれ引き込まれる。映画を見ながら流れる涙を抑えること…
JETSET RECORDSへ向かう階段を登るとそこは中に入れないお客さんであふれかえり、店内のテンションは最高潮!…と思いきや、階段を登った先にはビール片手に雑談するmp2のDJやけのはらが。いつもとほとんど変わらない店内でのんびりDJをするmp2。mixCD「XXX-F…
『祝・デリック様来日記念!!&涙の帰郷デトロイトさようならフリーパーリー!!』 デリックメイがMixroofficeに。行かないわけにはいかない。moodmanにじわじわあげられたところで待ちに待ったデリックメイの登場。ギュウギュウ詰めのフロアは、温度も湿度もテ…