ライブ
永田一直が運営するレーベルの一周年記念イベント。今回出演したほとんどのアーティストたちにとって、2007年は転機になる年であっただろう。CHERRYBOY FUNCTIONはついにファーストアルバムをリリースしたし、ELEKTRO HUMANGELやCROSSBREDもそれぞれプレスさ…
今のゆら帝のライブは一度は行ってみた方が絶対にいい。本気でお勧めします。 最近の「空洞です」以降のゆら帝の方向性は確かに無邪気な称賛を浴びることをバンド自身が猛烈に拒絶しているようにも見えるし、非常に掴み所も落とし所も見えにくいテーマに対峙…
七尾旅人という超個人的なシンガーソングライターの肉体と精神より滲み、溢れ、垂れ流された幻覚にも似た四時間半にも及ぶ歌・ウタ・うたの海、それは『歌の必然的な連鎖』と呼ぶべきか。しかし、その歌の生まれる現場には、彼のライフワーク的なこの自主イ…
最年少ヘッドライナーであり、今イギリスでもっとも勢いがあるバンドだろう。転換が終わるやいなや人が流れ込んできてただならぬ雰囲気が流れていた。そしていざライブが始まってみるとモッシュの嵐だった。最高にかっこいい曲を淡々と演奏してゆく姿がとて…
今まで出しているアルバムはどちらも好きだったので期待大だったが、その期待を大きく裏切るすばらしいライブだった。曲が始まるたびに歓声が起こり大合唱がはじまる。そしてなんといってもバンド自体がかっこいい。ギターを弾く姿、歌う姿、どれも見ていて…
まだまだ日が沈まないなか、汗が滝のように流れ、ギターの轟音が聞こえる。演奏しているアーティストが一番気持ちよさそうでうらやましかった。ライブ終盤に旗が振られそれに答えている姿はなんだかとてもうれしそうに見えた。(上西)
かっこいいおしゃれな音楽をやっているバンドには少し抵抗があるのだが、このバンドはまったくいやみを感じなかった。ゆるく柔らかい音楽を聴いていると、とても心地よい気持ちになってきて、周りの空気が変わっていくのを感じた。単純にかっこよかったのだ…
僕はまったくDE DE MOUSE の人気を知らなかったのでまずは人気ぶりに驚かされる。MCでしゃべるたびに盛り上がる客、前の客の踊りが激しくなっている。めちゃくちゃ汗をかいているおっさんが前で踊り狂っていたのでくさかったが、どことなくインド風の声が響…
一番手で出てきて何も言わずにギターを弾き始める。リフがループを繰り返していくうちに少しずつ付け加えられていく音が曲の表情を変えていき、最終的にいくつもの音が重ねられ完成する。そうか、つまり曲の表情を作り上げてゆく過程を見せられていたのか。(…
前回見たときと同じMCが今回もあったので今回は間違えずに「最後は金」といえた。作りこまれた演出が僕たちを楽しませ、その演出の隙間に見える音楽(ヒップホップ)に対する真剣さが、僕たちを二人が作り上げたライブに溶け込ませていく。とても満足のいく…
ライブが始まった瞬間、ベースのスラップが空気をゆらした。力強いドラムと、エフェクターをいくつも通して作り出されたギターの音がそのベースにいろどりを加える。バンドの鳴らしている音が固まりになって、個人の出している音が完全にその音の固まりに溶…
はじめてみたのだが曲を知らないでも十分楽しめた。爆音で流されていく音にシャウトが乗っかりぐんぐん成長していく。サンプラーの調子が悪かったらしくアンコールでサンプラーを投げつけていたが、その姿がとてもかっこよく、まるでクラッシュのロンドンコ…
誰かがライブの後に「男気」という言葉を口にしていたが、確かに「男気」を感じるライブだった。男MCはやけっぱちにもみえる歌い方だし、手打ちのリズムマシーンも多少のリズムのずれはお構いなしでバシバシ押してました。そこに、ただならぬ風貌でダラダ…
しかし、アメリカがバトルスなら日本にはボアダムスがいる。僕は昔のスタイルによるライブを観たことがないので今のスタイルと比べることはできないし、確かに今回の演奏はやや長くて間延びしてしまったかもしれないが、バトルスの壮絶なライブに対抗できる…
例えば僕なんかは散々YouTubeで彼らのライブの壮絶さを見ていたので、それが今まさに事件として目の前で起こっていることへの感動が大きかったわけだが、もしほとんど情報を知らない状態であれを目撃した場合どういう感想を持つのだろうか。派手さでいえばま…
そういえば5月にクラムボンのライブを観たとき、その頃はまだフジの詳細は発表になっていなくて、ミトがまだ教えられないけど僕らが出るステージは凄いことになってると話してくれた。だからこの日の彼らからはこの時この場所でライブができることの喜びが…
怒涛のホワイトステージ4連発。しかしながらこのtoeだけは下の3バンドに連続しておらず、昼下がりの雨脚が強くなってきた頃に演奏が始まった。土岐麻子やクラムボンのミトがゲスト参加といういきなりのサプライズ、それでもバンドの4人が担う役割に変わり…
結局ボーカルのセドリックまで一緒にやっていたので、つまりはThe Mars Voltaのライブだと言ってしまってもいいと思う。だが、そんなことはまったく問題でなく、ましてや個々のメンバーそれぞれの演奏技術の高さなどもどうでもいい。観ていて本当にかっこよ…
自分でも驚いたことに今回唯一きちんと観たグリーンステージのアクト。ただ、こちらも期待以上に楽しくて痛快なステージを披露してくれた。噂には聞いていたが総勢7名によるパフォーマンスは陽のエネルギーに満ち溢れていて、人力で叩き出されるリズムの嵐…
FIELD OF HEAVENという場所はフジロックの全ステージのなかでも特別な場所で、そこで湯川潮音の歌声が聴けるなんてと、始まる前から勝手に期待が膨らんでしまっていた。けれど彼女はそんな期待の波をすり抜けていくかのように、リラックスした表情で淡々と美…
野外フェスの醍醐味の一つは、複数のステージで演奏される音楽が一続きになっている自然の空気を媒介して混ざることである。そしてこれがプラスの効果を生み出すことも多い。だが、さすがに苗場食堂というところはすぐ近くの2つのステージに挟まれいて、こ…
彼らの音楽に対するイメージの一つに「お洒落ロック」みたいなものがあるのだが、にもかかわらずあれだけ野外のステージが似合う、野外だからこそ響いてくることに改めて驚かされた人も多いのではないか。ステージ中央に4人がぎゅっと固まっているので一見…
まさにフジロックを企画・運営するSMASHの代表日高氏こだわりの流れである。そして僕はその術中に見事にはまってしまった。編成はトランペット、サックス、ピアノ(キーボード)、ウッドベース、ドラムスとまったく同じではあるものの、前者がいわゆるスタン…
ホーメイ(あるいはホーミー)については多少知っていたり、何かの機会に生で聴いたことがある人もいると思うが、山川冬樹というホーメイ歌手兼パフォーマンスアーティストの存在を知る人はまだ少ないかもしれない。僕も最近ふとしたきっかけで知って、ライ…
竹村ノブカズの演奏のときに、なぜだかわからないが会場のしゃべり声が異常に大きくて、目をつぶると、竹村が出している音とお客のしゃべり声が混ざり合い、どれが竹村の出している音なのかわからなくなっておかしくなりそうになった。日々回りにあふれてい…
イカ天出身のBIGINが始めた、「うた」に感謝しよう!みたいな照れくさいイベントだったが、そんなコンセプトとか一切関係なく、すべてを持っていった遠藤賢司のすさまじすぎるLIVEにただただ感動。(長汐)
都内の美大に通うDJぷりぷり企画のイベント。出演者がものすごい人数で、川染喜弘が大画面でスト2をやっている裏で雨宮まみがAV講座をやってたり、54-71の裏で、手作りパン講座が開かれていたりと、統一感なんてまるでないごちゃ混ぜのイベント。飴屋法…
今、日本のインディーズ界隈で非常に注目を集めているバンド、おとぎ話。自主制作盤CD−Rがバカ売れしたり、銀杏BOYZの峯田に絶賛され、銀杏のライブの前座を務めたり、今年の初めに発売された初のプレスCDがユニオンのインディーチャートでトップを飾るなど…
あの町田康をして「今日本で一番パンク」と言わしめた大阪のバンド、オシリペンペンズ。編成は、難解なリズムのジャズドラムに、ペラペラで奇怪なフレーズを奏で続ける三味線ギター、過激な咆哮ボーカルの三人。このライブの日、おとぎ話を始め他のバンドた…
toeとは盛り上がり方もまったく違う圧巻のライブパフォーマンス。きちんと観るのは初めてだったのだが、やはりこれぞロックバンド、これぞライブという有無を言わせぬ迫力を備えていた。しかもMCはそういった雰囲気とは裏腹に爆笑の連続。なのだが、実は次の…