オタール・イオセリアーニ『田園詩』(1976)@アテネフランセ文化センター

田園が広がる村は二度大雨に襲われるが、時間が経てばいずれ嵐は過ぎ去り、心地良い晴れ間を取り戻す。同じようにしばらくの間村に滞在していた室内楽団の面々も、やがては村を去っていかなければならない。イオセリアーニの絶妙なタッチは、たったそれだけのことさえも愛おしく感じさせる。(今野)